加藤寿彦展
2012.6.11(mon)−6.30(sat)
ギャラリーなつかC-View
"f"/加藤寿彦 "f"/加藤寿彦
"f"
紙、ビデオプロジェクター、webカメラ、コンピューター、他
2012

記録映像はこちらからご覧になれます。


"F-155"/加藤寿彦 "F-233"/加藤寿彦
"F-155"

H190×W230×D90mm
2012

"F-233"

H160×W230×D90mm
2009


3Dポリゴンモデルを紙の彫刻に置き換える作業を初めて行ったのは2004年でした。バーチャル空間で躍動する人体やコスチュームに生じるドレープを時間軸から切り取り、ポリゴンを整理、展開してプリントアウトした紙をカット、接着して立体に置き換える。完成した作品はモニター画面内のものと同じです。特に完成作品を写真で見るとレンダリングした画像と見分けがつかない場合もあります。そこには人がつくり出す多くのものと共通し、つくられたものの普遍的プロセスが見て取れます。人の脳が創造し、デザイン、設計が完了した段階でそのものの完成は見えています。そこに偶然の効果や衝動的なアレンジが加わったとしても、経験則を踏まえればそこには予め予測可能な完成図が隠されています。しかし、私を含めものをつくる多くの人たちは完成したものを眼前にしたとき、空間を共にしたときの新たな感動を体験していると考えるのです。
 展覧会タイトル"f"は"frequency(周波数)"の頭文字であり、自然で複雑にみえる’ゆらぎ’の波を分解していくとあらわれる単純なsin波(正弦波)を象徴しています。また、"flickeringly(明滅して・・)"のfでもあり、今回のプロジェクションマッピングにおける光の表現を表しています。前作では作品とモニター映像による「時間と空間のフィードバック」を表現としましたが、今回はプロジェクションマッピングを使い、「3次元と2次元がゆらぎながら重なる」様子を表現しています。


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2012 schedule

1957 東京都生まれ
1985 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了

【個展】
1994〜2005 ギャラリーなつか/銀座 5回
2006 世田谷ギャラリー
夢創館/神戸
2009 夢創館/神戸

【グループ展】
1993〜1996 「日本金属造形作家展」 3回
1996 「第2回目黒雅叙園アートプライズ」入選展
「第6回東京都野外彫刻展優秀マケット展」
2008 「ROUND 2008」ギャラリーなつか/銀座
2009 「Art Osaka」堂島ホテル/大阪
2011 「横浜美術大学教員作品展」大学ギャラリー


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