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「胎嚢」
鉛筆、墨、雁皮紙、木製パネル
30×20cm
2015 |
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「世界の片側−陰」
鉛筆、墨、雁皮紙、木製パネル
30×20cm
2015 |
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植物の皺や組織のひとつひとつを丹念に追う。それはただ目の前にあるものを描いているのではなく、この世界の深部とも暗部とも言えるような、永遠とも思える長い時間をかけても人類が解明出来ない、とてつもない仕組みの設計図を描きながら辿っているような感覚だ。
どこを超えたらもっと先を見られるのか。太古より受け継がれてきた遺伝子の、この世界に存在するかたちと仕組み。
小さい頃から植物図鑑や、人体解剖図、医学、物理学、宇宙関係の本などを散々見てきたが、あの頃から見て記憶したものが一つの環の上で自身の身体にリンクしていく。
ミクロとマクロは同等の仕組みと位置にあり、決して切り離して考える事は出来ない。
私が今描いているこのかたちは何処に繋がっているのか。限りなく細く、ともすれば消えてしまいそうな繊細なこの糸を切れないようにゆっくりと手繰り寄せてみたいのだ。
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