福原栄子展
2007.11.5(mon)−11.10(sat)
ギャラリーなつか
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会場風景/福原栄子 会場風景/福原栄子
会場風景
(左から)「明る時 - AKATSUKI-(組作)」
w3360×h1200×d10 mm/(組作 w200×h1200×d200 mm)
「まほろばの伝言 -サフラン-」
「月夜」
「桟雲(さんうん)」
「まほろばの伝言 -真鳥(まとり)-」

「まほろばの伝言 -サフラン-」
w280×h970×d250 mm
「月夜」
w470×h1350×d360 mm
「桟雲(さんうん)」
w280×h1200×d30 mm
「まほろばの伝言 -真鳥(まとり)-
w290×h930×d180 mm


 知らずして意識に入り込む様な圧倒的な存在として。感覚に迫る躍動感、そんな実感の在る作品を創りたい。
 糸のような金属線に微量の電気を流し、発砲スチロールを溶かしながら、“かたち”に切取る。ほのかに赤いその糸を大きく撓ませると、ゆっくりと、万象の引っ張られる方向へ滑って行く。糸の赤さと、溶けて途切れる限界と滑って行く加減。かたちを意識に近づけ、糸を手繰り寄せる。大地の動く力や月や天体との影響をかたちに反映させたかった。かたちにそって一本一本の麻紐や繊維を、植物の樹液で貼り固める。型を外す。
 樹液が爪の間に入り込み、黒く固まって数日は取れない。独特の野暮ったい臭いや、耐え難い痒みにも愛着すら覚える。五感が刺激されて、感受性へと結ぶのかもしれない。プロセスは、ただかけがえのない実感をくれる。表現へのきっかけが、大地や生命の時間と関わっていて、ずっと以前から繋がっている様な感覚が在る。地球、月、太陽などの体系の一片である事を忘れない、情操やセンスを研ぎ澄ましていたい。
 「よく知る10人ほどが、部屋を真っ暗にして任意に手を繋いでみると、3人位なら、それが誰であるかを識別できるらしい。」そんな“野性”が、まだ現代人にも残っているらしい。
 暗闇の手は、未知なる記憶の感覚をたぐりよせ、もはや漆黒の闇など見あたらない宵の空を見上げれば、2万5千年前の生命の見た月が浮かんでいる。そして、人はあんがい暗闇が好きらしい。
(Cueva de la Pileta,Spain;旧石器時代のピレタ洞窟壁画の体験と造形への観照)
2007年 月見月
福原栄子


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2007 schedule

1993 東京藝術大学美術学部工芸科漆芸専攻卒業
1994 東京藝術大学大学院美術研究室修士課程漆芸専攻修了
1997-98 イタリア政府給費留学生としてAccademia di Belle Arti di Firenze 彫刻科に留学

【個展】
2000 ギャラリーすどう/六本木(東京)
2002 福原栄子漆造形個展・「漆と西洋」の関わりよりピアノコンサート
カリアリ市立劇場 AUDITORIUM/カリアリ(イタリア)
民族衣装で有名なサルデニア州の文化にちなんで、
 「着物の様式と着付けレクチャー」で構成した文化交流展の企画制作
2005 ギャラリーなつか/銀座(東京)
2007 ギャラリーなつか/銀座(東京)

【グループ展】
1993 第41回東京藝術大学卒業制作展 東京都立美術館/上野(東京)
「北京中央工芸美術大学−東京藝術大学交流展」/北京(中国)
「国際デザインコンペティション’93」石川産業展示館/金沢(石川)
1994 3人展「漆・トライアローグ展」梅が丘アートセンター/代田(東京)
1995 第43回東京藝術大学大学院美術研究科修了制作展 東京都立美術館/上野(東京)
「十一人の漆展」十里街道生活工芸館テオリア/長浜市(滋賀)
1996 「中日現代漆芸展」三越文化会館/台北(台湾)
「国際美術大賞 イタリア展’96」ラヴェンナ市立絵画館  Pinacoteca Comunale di Lavenna/イタリア
「うるし・たのしむ」展 丸善日本橋店/日本橋(東京)
同展巡回 綾・国際クラフトの城展示場/綾(宮崎)
丸善名古屋栄店/名古屋(愛知)(〜’97)
1998 「MONTE AIOLA」Simposium di scultura/フォルリ(イタリア)
1999 「Colazione a Tokyo―東京で会食―」展 リビングデザインギャラリーOZONE/新宿(東京)
「国際漆デザイン展’99石川」展 石川産業展示館/金沢(石川)
2000 「PERCORSI 4」展(フィレンツェ市主催芸術コンクール入賞者展)
Palagio di parte Guelfa./フィレンツェ(イタリア)
「緊急展示25時」(25人の作家による展示)
ギャラリーFRESCA/新宿(東京)
2002 「CONCENTO」〜Le forme di giappone〜コンチェント展/イタリア
 福原栄子漆造形展・「漆と西洋」の関わりよりピアノコンサート
カリアリ市立劇場 AUDITORIUM/カリアリ(イタリア)・民族衣装で有名なサルデニアの文化にちなんで、
 「着物の様式と着付け レクチャー」で構成した個展と文化交流の企画制作。
2003 同展巡回 石川県立輪島漆芸美術館/輪島(石川)
「うるし・愉しむ展」丸善日本橋展/日本橋(東京)
2006 2人展『DOLCEDITA ドルチェディータ -いとしい手-』ポーラ ミュージアム アネックス/銀座(東京)

【受賞/入選】
1992 原田賞(東京藝術大学)
1993 日本漆工協会会長賞(社団法人日本漆工協会)
「国際デザインコンペティション’93」入選
1994 原田賞(東京藝術大学)
1995 サロン・ド・プランタン賞(東京藝術大学)
1996 「国際美術大賞イタリア展’96」入選
1999 「フィレンツェ市主催芸術コンクール・PERCORSI」入選
「国際漆デザイン展’99石川」入選
2002 「国際漆展・石川2002」銀賞 山中町長賞

【Works】
1992 漆壁画「袖中抄」制作 江戸料理「にしきぎ」/赤坂(東京)
1993 エレベーターホール漆絵制作「夕映え」、ホテルフロントのガラスモザイク及緞帳のデザイン
 白良荘グランドホテル(三井観光開発株式会社)/南紀白浜(和歌山)
1994 NHK映画「幻蒼」(第32回プラハ国際映像芸術祭チェコ・クリスタル賞、受賞作品)において
 漆によるスチューム・装身具制作・その他衣装ペイント
 (1995年4月1日・1996年4月14日/NHK教育テレビにて放映)
1995 漆オブジェ制作「La mer」東京真珠株式会社/銀座(東京)
1996 ステンドグラス・デザイン シャロン・ゴスペル・チャーチ/池袋(東京)
2000 壁面オブジェ「千の路〜Viale dei mille」デザイン制作/料理店「紅すゞめ」 浜松(静岡)
2003 宝飾企業にブランド企画提案・漆の伝統技術の応用(特許出願 1件)・デザイン・総合監修
2006 漆オブジェ組作:シチズンプラザ株式会社(高田馬場)/シチズンホールディングス
その他、多数のホテル・旅館等の建装品デザイン・作品の設置。

【その他】
1991 「第5回世界漆文化会議アジア源流調査」参加:中国雲南省・ミャンマー国境に漆樹を訪ねる
1992 第6回世界漆文化会議アジア源流調査」中国涼山・彝族の漆文化を調査
株式会社アルザム(建築設計)アートオブザーバーとして業務委託契約
 建築空間内の作品制作、及びデザイン(〜’97)
1997-2002 イタリアを拠点に活動。
1999 スティッベルト美術館:Museo Stibbert(フィレンツェ・イタリア)漆阿弥陀像、変わり兜 修繕
2001 財団法人ポーラ美術振興財団 平成12年度在外研修員としてイタリアで活動(〜’02)
2003 社団法人日本漆工協会、漆講習会協力「平成15年度第1回大子町漆工技術講習会」
 (茨城県特用林産振興会・大子町)
平成15年度林野庁所管事業(発行・日本特用林産振興会 平成16年3月)
文化財の維持等に必要な特用林産物供給支援事業・「漆に関する調査報告書」
 オブザーバーとして参画協力(編集:社団法人日本漆工協会)(〜’04)
2005 「横浜漆造形倶楽部」・アトリエ開設(横浜市)
 [*アトリエ及び、地域文化の向上と活性を目途に漆関連企画・漆芸講座]
財団法人 伝統的工芸品産業振興協会 産地プロデューサー
 [経済産業大臣指定伝統的工芸品産業産地の振興・活性事業に関する企画等の提案]

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