深井聡一郎展
2006.12.11(mon)-12.23(sat)
ギャラリーなつか&b.p
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≪隣の部屋≫
ギャラリーなつか 会場風景/深井聡一郎 ギャラリーなつかb.p 会場風景/深井聡一郎
ギャラリーなつか 会場風景 ギャラリーなつかb.p 会場風景


私はその椅子に座り、とりとめもなくその記憶を思い出していた。

その浜辺の町には(僕はこの町が好きで)よく足を運ぶのだが、砂浜の脇にある岸壁で囲まれた丘に小さな教会がある。今は使われているのか分からないが、昔は灯台のような役目をしていたのだという。僕はその丘を登り、犬の散歩をしていた老夫婦に軽く微笑んだ。

友人と湖のほとりにある町に来た。湖以外にはこれといって見るものもない所なのだが、そこら中に羊が放牧されている。少し遠くの方にいる一匹の羊を見ていると僕の存在に気付いたのか、ゆっくりと僕とは逆の方に歩いて行った。

大理石のその像は、長い年月のうちに人々に触られ摩耗し光沢を帯びていた。僕はその像に付いていた顔をどうしても思い出せない。ただ、そのドレスを見ていただけだったのだ。(2003年の日記より抜粋)



私の作品は、旅先や日常に体験した記憶と密接に結びついている。記憶として残っている景色はたいがい映像として残っていて、それは2次元なものなのだが、我々には立体を立体として認知する感覚も備わっている。そのため近作ではレリーフ的な要素を多く取り入れ、その半3次元的な記憶の再現を試みている。また今回もう一つ部屋では、それらの記憶を思い起こす為の部屋をインスタレーションする。この部屋は、私が私の記憶を思い起こす為に私自身の中に作り上げた空間である。


深井聡一郎 FUKAI Souichirou 戻る
2006 schedule



1973 東京に生まれる
1997 武蔵野美術大学彫刻学科卒業
1999 同大学修士課程造形研究科修了
2002〜2003 文化庁在外派遣研修員として英国に滞在

【個展】
2006 ギャラリーなつか  東京
中崎透遊戯室  東京
2005 ZA GALLERY 有明  東京
2004 GALLERY GAN  東京
ギャラリーエス センチ画廊2  東京
2002 ガレリアキマイラ  東京
ガレリアラセン  東京
メタルアートミュージアム光の谷  千葉
2001 ギャラリーなつか  東京
モリスギャラリー  東京
2000 ギャラリーなつか  東京
1999 ガレリアラセン  東京
1998 ギャラリーなつか  東京

【グループ展】
2006 colors & forms KABEGIWA  東京
第9回岡本太郎記念現代芸術大賞(TARO賞)展  神奈川
GALERIA  RASEN  2006   東京
2005 第1回出雲・玉造アートフェスティバル―光の縁結び―  島根
崇高なる現在―世界の版画表現と教育の現場より― 西尾市岩瀬文庫  愛知
GALERIA  RASEN  2005  東京
RA‘05 武蔵野美術大学美術資料図書館  東京
2004 崇高なる現在―世界の版画表現と教育の現場より― 武蔵野美術大学美術資料図書館  東京
GALERIA  RASEN  2004  東京
2003 破壊しに― ガレリアキマイラ  東京
2002 GALERIA  RASEN  session  Vol.1  東京
新四人展 方圓  東京
2001 GALERIA  RASEN  2001  東京
GALERIA  RASEN  select  東京
器の在り様 愛知県陶磁器資料館  愛知
[I make and grow up my(your) world, this is start.]  モリスギャラリー  東京
2000 GALERIA RASEN  select 2000  東京
第5回アート公募2001 SOKO ギャラリー  東京
第8回日本現代陶彫展2000  東京
1999 修了制作選抜展 武蔵野美術大学美術資料図書館  東京


【受賞】
2000 第8回日本現代陶彫展 大賞  土岐市 岐阜
第5回アート公募 モリスギャラリー賞  東京

【パブリックコレクション】
岐阜県土岐市

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